カスタマー平均評価: 3
タイトルに偽りありの好例です。 自分は専門的に生物学を学んでおり、また長年の競馬ファンでもあります。馬の血統学と、遺伝学にはお互いに長い独自の歴史があります。馬の血統学には「このようにしたら走る馬が出る」と言う試行錯誤の集まりといった面があります。一方、遺伝学では、遺伝子の発見以降、細かい説明が可能な精密科学となってきました。結果、今、馬の血統学には、「生物学的には説明できないが、そのようにして良かった」事例が多くあると言う状況です。(ニックス・近親交配の血量・母父の血の強弱など)今、遺伝学と馬学は、お互い手を携え、そのような説明がつかないことを解明する方向へと向かっています。私はその入門書と思って、これを購入ました。 しかし、まず田中氏が吉沢氏の話を聞いていない。吉沢氏は、馬の血統学のプロであり、当然知識量は豊富です。対して、田中氏は獣医学どころか、生物学の基礎教育を受けてすら居ません。(法学部卒業後、文部省入り、後民間企業を経てフリーライター) 結果、吉沢氏が自分なりの馬の血統学の疑問をぶつける、それを無視して田中氏は学会でも疑問視されているが、インパクトだけはあるようなことを滔々と述べる。これの繰り返しとなり、吉沢氏のセリフだけ読むほうが良い位です。編集してこれなのですから…。 馬学、遺伝学、獣医学、畜産学に興味のある方は、それぞれの入門書を読まれたほうが良いと思います。講談社ブルーバックス新書あたりが良いでしょう。馬の血統学に興味のある方は、吉沢氏の書かれた、「競馬の血統学」「競馬の血統学2」を読まれると良いと思います。これらは好著です。馬券の当てようとする「最強の血統学」に興味があるならば、「パーフェクト種牡馬辞典」が良いかと思います。これは毎年刊行されており、血統全体の最新状況と、種牡馬ごとの最新データが豊富に収録されています。
いまいち、でも見方を変えれば・・・ はっきり言うと内容が浅く、血統とは名ばかりではないかと思った。ちょっとがっかりです。 しかし、これから血統を学ぼうとする人にはいいもしれません。また、最近ヒトゲノム解読が終了したという時期特性、ミトコンドリアが遺伝にどう関連しているかなどは、遺伝学を知らなくても十分理解できるのではと思った。値段分の知識は得られるので、この本を呼んでさらに知りたいという人は、血統の専門書なり、遺伝に関する著作を読むといいのでは。血統を知るきっかけつくりにはいいと感じた。
配合理論を求めるのが悪いのか? 最強の血統学というので期待していたが、肝心の配合理論について書かれていなかったので相当不満が残った。 サラブレッドの血統学を語るのなら配合理論(もしくはそれに付随するもの)を展開しなければならないだろう。少なくとも”競馬の血統学”1、2にはそれが書かれていた。だがこれには見るべきものは全くない。 遺伝子から読み解くのは結構だが、次回からはそれを用いた有効な仮説、理論を展開してもらいたい。
配合理論を求めるのが悪いのか? 最強の血統学というので期待していたが、肝心の配合について書かれていなかったので相当不満が残った。 サラブレッドの血統学を語るのなら配合理論(もしくはそれに付随するもの)を展開しなければならないだろう。少なくとも”競馬の血統学”1、2にはそれが書かれていた。だがこれには見るべきものは全くない。 遺伝子から読み解くのは結構だが、次回からはそれを用いた有効な仮説、理論を展開してもらいたい。
血統学? 『最強の血統学』とのことだが、果たして? 血統研究の専門家である吉沢氏と遺伝子研究の専門家である田中氏の対談なのだが正直なところ「血統学」とは言えないような感想を持った。どちらかと言うと、「生物学・遺伝子学の観点で見たサラブレッドの位置付け」といったところだろうか。 勿論、その視点で見ること自体は面白いし、興味深いと思う。ただ、私のように競走馬の血統の歴史であるとか、はたまた競馬予想の参考に・・・などと言ったことを期待して購入すると肩透かしを食らったような気分になるのではないだろうか?
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