作者はメディアの露出も多い人物であるが、競馬は馬主ではなくファンに支えられているのであるという事実を理解できていない発言が目立つ。
グリーンチャンネルの進行の話などはその典型な例であり、馬主が競馬を見たらこう見える、というものでしかない。競馬を支えているのは、普通に馬券を買うファンであり、馬主の夢やロマンでは競馬を取り戻すことはできない。
競馬ファンとして、馬主とはこういう人種なのだ、という事実を知る上でも貴重な資料と言えるとは思うが、馬主がこんな事を
考えているのかと思うと、今の競馬を憂う者としてはなんとも残念である。普通のロマンや夢を期待して買うのはお勧めできない。 競馬界に対するコンサルティングでしたさすが名コンサルティング会社BCG出身の堀さんでした。競馬界に対しての数多くの提言が読めて、大いに参考になりました。私自身の競馬に対する見方に違った視点を与えてくれました。JRAに対する提言、馬主であり、また一人のファンとしての提言が良かったです。「社台グループの社内運動会」というせりふは名言だと思いました。 競馬社会への提言を鋭く指摘したコラム 著者はテレビなどでもおなじみの堀紘一氏ですが、競馬ファンにとっても冠アイアム馬の馬主としても知られます。その堀紘一氏がサンスポでの競馬コラムをまとめたのが本書。サンスポでのコラムは毎週読んでいるので、個人的には内容には新鮮味は感じませんでしたが、「競馬の経営学」についてを書いているのではなく、競馬社会への提言を鋭く指摘しており、競馬ファンなら読む価値ある一冊です。人気低迷の原因、社台グループと他の生産者との格差、サービス向上のポイント、控除率の改善……など、ファンの声を代弁し、更には今後の競馬界の活性化について多いに参考になる意見が集約されています。特にグリーンチャンネルの司会進行やカメラワークのアングル改善については非常に共鳴できる意見でした。
下巻では、ダイナガリバーによる念願のダービー制覇、ギャロップダイナのフランス遠征、そして、吉田善哉の最期の仕事となるサンデーサイレンス導入・山元トレセン建設が描かれる。次へ、次へ…そんな吉田善哉の姿勢は、念願のダービー制覇を達成しても衰えず、常に世界を見据える。晩年までが描かれた下巻であるが、だからこそ、そんな吉田善哉の姿が際立つのかもしれない。
著者を含めて、吉田善哉に関わる人が多く、やや美化されすぎている感はあるし、また感傷的過ぎると思う人もいると思う。ただ、それを差し引いても、日本の競馬界をリードしたホースマン・吉田善哉という人物の人となりは伝わってくるのではないかと思う。 すごいの一言です現在の競馬界を支えている「社台グループ」の基礎を作った人だと言うことが文章から感じ取れます。「世を動かす人」はこうでなくちゃということを学びました。サラブレッドに関しては本当によく知っているんだなあ、とも感じ、自分も吉田善哉なみの視点をもってみたいと思いました。でも、性格まではああななれませんね。そう思います。